地域の魅力確かめたい-ドイツから黒糖焼酎の蔵元視察

2014年06月12日

社会・経済 

沖永良部酒造の徳田英輔取締役(右)の説明を聞く上野氏(左)=11日、和泊町

沖永良部酒造の徳田英輔取締役(右)の説明を聞く上野氏(左)=11日、和泊町

 【沖永良部総局】今年10月にドイツで開かれる「奄美の黒糖焼酎の夕べ2014」を前に、ドイツ・クローンベルクの輸入卸売業者㈲ウエノグルメの上野ミュラー佳子代表(49)らイベント関係者4人が、蔵元視察のため、10日から奄美群島を巡っている。11日は沖永良部島に来島。島内の工場などを回った上野代表は「黒糖焼酎を生み出す地域の魅力を自分の目で確かめ、ドイツの人へ伝えたい」と話している。
 イベントは県商工会連合会が進める「“奄美の黒糖焼酎と食文化”ジャパンブランド展開事業」の一環。今年1月にベルリンで初開催し、奄美群島の蔵元8社が出展。ドイツ政府や外交団から招待された約150人が黒糖焼酎を味わい、反響を呼んだ。
 10月6日に第2回を開催するほか、バーテンダーが集まるイベントへの参加、日本人が多く住むデュッセルドルフでの商談会、展示会なども予定している。
 一行は初日に伊藤祐一郎県知事を表敬訪問した後、徳之島を訪問。11日は船で沖永良部島へ下り、各蔵元を回った。和泊町の沖永良部島酒造では徳田英輔取締役(44)が対応。焼酎の製造工程や原料、銘柄の特徴などについて説明を受けた。