奄美でワーケーション推進を バローレ総研の勝氏が評価システム

2020年10月09日

社会・経済 

独自に開発した評価システムについて説明する勝代表=7日、ICTプラザかさり

独自に開発した評価システムについて説明する勝代表=7日、ICTプラザかさり

 バローレ総合研究所(奄美市笠利町、勝眞一郎代表)はこのほど、施設がどれほどワーケーションに適しているかを示す評価システム「ワーケーション施設スコア」を開発したと発表した。7日、奄美市ICTプラザかさりで開いた記者会見で、勝代表(56)は「ワーケーションは今後さらに拡大する。奄美の民泊などに利用してもらい誘客につなげてほしい」と期待した。

 

 ワーケーションとは、観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用して、働きながら休暇をとる勤務体系。新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークを活用する労働者が増え、今後、ワーケーションを採用する企業が増加すると予想されている。

 

 勝代表は同市名瀬出身。中央大で経済学を学び同大大学院を卒業後、国内大手メーカーに勤めた。現在インターネット大学「サイバー大学」の教授や奄美市情報通信産業インキュベーションマネジャーなどを務める。

 

 勝代表が開発したシステムは▽WiFi(無線LAN)速度▽オンライン会議用の環境▽施設周辺の景観▽子どもを預けられる施設│など10項目を100点満点で採点し、施設の利便性を数字で分かるようにするもの。利用者にとっては仕事に適する地域・施設か分かりやすくなり、施設運営者にとってはどんなサービスを充実させる必要があるか判断しやすくなるという。

 

 趣味のスキーやサーフィンなどで日本各地を訪れた際にテレワークしやすい施設と、そうでない施設があったことから着想を得たという。勝代表は「今後は知人と協力して活用例を増やしたい。ワーケーションは観光地である奄美にとって追い風。興味を持った方は連絡してほしい」と呼び掛けた。

 

 同システムに関する問い合わせは勝代表のメールアドレス(katsuprv@nifty.com)へ。