奄美出身9人も新たな一歩 県立農業大学校で卒業式 日置市

2024年03月09日

社会・経済 

奄美出身者を含む60人に卒業証書が送られた県立農業大学校の卒業式=8日、日置市

日置市の県立農業大学校(村山浩一校長)で8日、第45回卒業式があった。奄美出身の9人を含む卒業生60人が慣れ親しんだ学びやを巣立ち、鹿児島の地域経済を支える農業の担い手として新たな一歩を踏み出した。

 

今年の卒業生は、養成部門の農学部が野菜科14人、茶業科と果樹科が各4人、花き科1人で、畜産学部が肉用牛科23人、酪農科10人、養豚科3人。研究部門は農業研究科1人だった。

 

奄美出身の卒業生内訳は肉用牛科8人、野菜科1人。出身地別では、徳之島町5人、天城町3人、奄美市1人だった。

 

式で村山校長から卒業生一人一人に卒業証書が手渡され、塩田康一知事が「皆さんが実社会においても習得した知識や技術を生かし、友人との固い絆を大切に、さらに飛躍することを期待する」などと激励した。

 

天城町出身の前田むつのさん(20)=肉用牛科=は「あっという間の2年間だった。今後は徳之島に帰って就農する。いずれは祖父の後を継いで、いい牛を育てたい」と笑顔。

 

徳之島町出身の東海志さん(20)=同=は「島の仲間がいたからやってこられた。卒業後は地元に帰って畜産農家として働き、経験を積んでいつか独立したい」と目を輝かせた。