奄美大島初の鳥インフル感染確認 衰弱したハヤブサから検出 遺伝子検査で確定

2025年04月25日

社会・経済 

県は24日、奄美市で回収されたハヤブサ1羽から高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)が検出されたと発表した。ハヤブサは19日、衰弱した状態で見つかり、県の簡易検査で陽性だったため、国立環境研究所で遺伝子検査を実施、感染が確認された。奄美大島での感染確認は初めてとなる。

 

県は感染が確認されたことを受け、ハヤブサの回収地点の周辺半径10キロ圏内を対象とした環境省の野鳥監視重点区域の指定を5月17日まで継続することを決めた。

 

指定区域では19日以降、県や関係自治体の職員らが他に弱ったり死んだりしている野鳥がいないかパトロールするなど監視体制を強化しているが、これまでに、鳥インフルエンザ感染が疑われる事例の報告はなく、検査を行った検体もないという。

 

県によると、県内で野鳥の鳥インフルエンザが確認されるのは、3月26日以来、今シーズン(2024年11月以降)53例目。ハヤブサ以外では、出水市に飛来するナベヅルとマナヅルがほとんどという。