小型旅客船、7月就航へ 沖永良部~与論~沖縄 生活利便性向上へ期待 日東商船

2021年03月12日

社会・経済 

知名漁港に係留している日東商船の小型高速旅客船=10日、知名町

知名漁港に係留している日東商船の小型高速旅客船=10日、知名町

  沖永良部島と与論島、沖縄本島を結ぶ新航路の開設準備を進めていた日東商船(本社・東京都、西田富士雄代表取締役社長)が、今年7月にも同航路に小型高速旅客船を就航させる。1日2往復し、沖永良部島から約2時間半、与論島から約1時間半で沖縄と結ぶ。沖永良部、与論両島から沖縄への日帰りも可能になり、島民の生活利便性の向上と、沖縄経由の交流人口拡大が期待される。

 

 定期の同航路開設は、与論島出身の西田社長が長年にわたり構想を描いていた念願の事業。同社によると、2019年春から国に新航路の運航許可を申請し、今年2月に許可を受けた。

 

 初便は知名町の知名漁港を午後6時に出港し、与論港に同7時、大宜見村の塩屋漁港に同8時半に到着。最終便の上りは塩屋漁港を午後6時に出港し、与論港に同7時半、知名漁港に同8時半到着する予定。

 

 小型旅客船は約19㌧、定員は最大60人。現在は知名漁港に係留してある。運賃設定は検討中だが、同社は「(同航路を運航する)既存の定期船の旅客運賃に準じた額にしたい」としている。那覇港客船待合所までの送迎付きプランなども検討しているという。

 

 西田社長は「既存の定期船、飛行機での移動を補完する役割を果たしたい。沖永良部、与論から通院や買い物で沖縄へ行く人は多いが、現状は数日間の宿泊が前提。沖縄へ日帰りで移動できれば、島の人の生活の助けになるとの思いがあった。世界自然遺産登録により今後は沖縄本島北部がより注目されていく中、沖縄経由での観光客の誘客にもつながれば」と話した。

 

航路図

航路図