平さん(知名町)、県議会議長賞に 県フラワーコン

2021年02月05日

社会・経済 

出品された切り花を入念に審査する関係者=4日、鹿児島市

出品された切り花を入念に審査する関係者=4日、鹿児島市

   【鹿児島総局】県花き振興会主催の2020年度フラワーコンテストが4日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであった。審査の結果、知名町の平文代さんのテッポウユリが3位に当たる「鹿児島県議会議長賞」を受賞した。全11点の特別賞には、平さんをはじめ、奄美群島の切り花3点が選ばれた。

 

 本年度は11部門に対し、県内20市町の生産者が198点を出品した。前年度より74点少なく、主催の花き振興会は日照不足が影響したと分析。奄美からは6市町111点の出品があった。

 

 県内の市場関係者など39人が審査員を務め、花の形や色、商品性、品種特性、病害虫の有無などを審査。部門ごとに入賞作品(金賞、銀賞、銅賞)を選び、入賞総数60点の中からさらに特別賞を選出した。

 

 審査委員長を務めた冨永忠県フラワーセンター所長は「寒さや日照不足が影響し、結果的に全体的な出品点数は少なかったが、募集の段階では250点前後の申し込みがあった。開花が間に合わなかったということであり、生産者の意欲減退ということではない。厳しい条件下だが、全体的に品質は良好で、県内の生産者の実力の表れ」と評価。新型コロナウイルスの影響で婚礼用花きなどの需要が低下している一方、家庭での観賞用としてのニーズが高まっていることなどにも触れ、新たな需要増による花き産業の振興に期待した。

 

 コンテストの最高賞である「農林水産大臣賞」は、指宿市の新留寿隆さんのスプレーギクが受賞した。入賞作品は例年、コンテストと併催される「フラワーフェスタ」の会場に展示されるが、今年はコロナの影響でフェスタを中止。特別賞については5日から1週間程度、県庁1階ホールに展示される。

 

 平さん以外の奄美関係の特別賞受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽県花き振興会会長賞 田尻博樹(知名町・グラジオラス)▽鹿児島園芸花市場社長賞 榮友一(奄美市・スターチス)

県議会議長賞に選ばれた平文代さんのテッポウユリ=4日、鹿児島

県議会議長賞に選ばれた平文代さんのテッポウユリ=4日、鹿児島