最優秀賞に３業者　「食王」「しまやどり」「南村製糖」　奄美群島観光物産協会

奄美群島観光物産協会は２１日、地域資源を生かした特産品づくりを目的とする２０２１年度「あまみ島一番コンテスト」の審査結果を発表した。奄美群島内の１１業者から計１３品の応募があり、食王＝徳之島町＝の「王冠の雫　翡翠（★ひすい）」（加工食品部門）、しまやどり＝知名町＝の「えらぶ色のじゃがいもねんど」（工芸部門）、南村製糖＝喜界町＝の「黒糖そら豆」（スイーツ部門）をそれぞれ最優秀賞に選んだ。

 

特産品の開発や販路開拓などを支援する団体、企業の担当者が審査員を務め、地域や独創性、商品技術、パッケージ、販売価格などを基準に入賞作品を選んだ。

 

「王冠の雫　翡翠（★ひすい）」は、徳之島産のニンニクや塩、キハダマグロ、フリーズドライ製法の奄美しまアザミなどを使った調味料。「えらぶ色のじゃがいもねんど（７色入り缶）」は、廃棄予定の規格外ジャガイモからでんぷんを抽出し、沖永良部産の蜜蝋、島の自然由来の色素を混ぜ合わせた。「黒糖そら豆」は、喜界島産ソラマメを素揚げし、自社製造の黒糖を絡めた。

 

最優秀作品のほか、部門別に優秀作品各２点を選出。同協会は、今年の出品傾向として「生産や廃棄時に環境への負荷が少ないなど、ＳＤＧｓに配慮した商品が多くみられた。また、それぞれに島の魅力が光る創意工夫が感じられた」と評価した。

 

優秀作品は次の通り。

 

【加工食品部門】奄美大島開運酒造＝奄美市＝「奄美黒糖焼酎　ＡＭＡＭＩ　ＲＡＢＩＴＴ」、ＡＲＩＧＡＴＯ＝喜界町＝「喜界島　ＺＥＮ　ぶいり茶」

 

【工芸部門】アビコムデザイン＝奄美市＝「大島紬柄いろがみ」、ＡＭＡＭＩ紬工房ゆみ＝同＝「大島紬＋ニットファブリック＊スタジャン」

 

【スイーツ部門】リーフエッヂ＝龍郷町＝「奄美・沖縄世界自然遺産　ぜいたくジェラートギフト」、あまみこ＝奄美市＝「黒糖生姜チップス」