東京にアンテナショップ あまみ商工会

2018年09月02日

社会・経済 

黒糖焼酎や奄美の郷土料理を提供するアンテナショップ=31日、東京・吉祥寺

黒糖焼酎や奄美の郷土料理を提供するアンテナショップ=31日、東京・吉祥寺

 あまみ商工会(奄美市笠利町、会長奥篤次)は1日、東京都武蔵野市吉祥寺に奄美大島と喜界島の特産品を展示、販売するアンテナショップ「奄美(amami)」をオープンさせた。前日の8月31日夜には記念レセプションがあり、特産品の販路拡大に期待の声が上がった。ショップは来年2月末までの限定運用。結果を総合的に判断し、継続を判断する。

 

 全国商工会連合会の「共同販売拠点(アンテナショップ)整備型による地域産品等の販売開拓環境整備事業」を活用して開設。吉祥寺駅前のハモニカ横丁内に、黒糖焼酎と奄美の郷土料理を提供するアンテナショップを設置し、近隣の酒類販売店内に特産品を展示即売するスペースを確保した。

 

 レセプションで、里常文あまみ商工会専務理事は「皆さまの協力のおかげで無事にオープンすることができた。店舗での販売に加え、店外での卸売り事業にも力を入れたい」と期待を込めた。

 

 来賓として出席した松下玲子武蔵野市長は「吉祥寺で奄美の物産や文化を発信していただけることをうれしく思う。事業を契機に交流が拡大することを期待したい」と祝辞を述べた。

 

 展示即売スペースを訪れた武蔵野市の40代女性は「黒糖焼酎は未体験なので今度飲んでみたい。身近に楽しめる場所があるのはうれしい。加工品では、黒砂糖そのものよりも、なじみのあるかりんとうなどの菓子類に興味がある」と語った。

酒類販売店内に確保した特産品を展示即売するスペース

酒類販売店内に確保した特産品を展示即売するスペース