病害果率の高さなど課題も タンカンの管理徹底確認 奄美市果樹部会が総会 JAあまみ

2022年09月22日

社会・経済 

事業計画などを承認したJAあまみ奄美市果樹部会の22年度総会=21日、奄美市名瀬

JAあまみ奄美市果樹部会(平井孝宣会長)の2022年度総会が21日、奄美市名瀬朝戸の市農業研究センターであり、21年度事業、決算報告や22年度の計画などを承認した。タンカンの病害果率の高さなどが報告され、管理徹底を確認。果樹生産技術向上と集出荷、販売増へ意識を共有した。

 

同部会は生産農家らで構成し、産地形成と経営安定化を目的に品質調査や販売促進などに取り組む。総会の冒頭、平井会長は「ここ数年、台風被害は少なかったが、今年は相次ぎ発生している。気を引き締めて対策を」と呼び掛けた。

 

21年度産果樹の集出荷状況について、事務局は「異常気象や鳥獣被害が少なく全体的に好調」と総括。品質の向上へ、施肥の適正化に向けた土壌分析の推進も呼び掛けた。

 

品目別の取扱実績は、タンカンが74トンの共販目標に対し66トンの持ち込みとなり、委託選果は140トン。津之輝は製品量4・3トン、委託量3・9トンだった。プラム(スモモ)の出荷量は前年度比4トン減の30トンで、パッションフルーツは2・3トンの出荷計画に対し実績は1・5トンにとどまった。

 

22年度は取扱量の多いタンカンを重点に販売促進や栽培管理講習会などを計画。平井会長は「新型コロナウイルスの影響で自粛してきた講習会なども、感染対策をしながら積極的に取り組みたい」とした。

 

同部会主催の講習会について、会員からは「参加者がなかなか集まらない。マンネリ化しているのではないか」「データを基にした講話を聞きたい。現状を知り栽培方法の改善につなげたい」など意見が出た。