百合ヶ浜など満喫 外国クルーズ船初寄港 与論島

2023年10月19日

社会・経済 

エイサーを披露したクルーズ船の歓迎セレモニー=15日、与論島

オーストラリア船籍の探検クルーズ船「コーラル・アドベンチャラー」(5516トン)が15日、与論島の茶花港に寄港した。外国船籍クルーズ船の同島寄港は初めて。午前8時半から約12時間滞在し、多くの乗客が下船して島内観光を楽しんでいた。

 

入港時には同港で歓迎セレモニーがあり、観光関係者らが出迎えた。ゆんぬエイサーが踊りを披露。山下哲博副町長があいさつ(田畑克夫町長の代読)し、島の自然や産業を紹介した。島の子どもたちの船内見学も行われた。

 

乗客66人の9割近くがオーストラリア国籍で、地元通訳案内士が通訳を担当。乗客は午前と午後に設定されたシュノーケリングやシーカヤック体験、百合ヶ浜上陸、ビドウ遊歩道散策などのオプショナルツアーに参加した。

 

ヨロン島観光協会の担当者は「乗客は海を楽しみ、与論民俗村などで島の文化にも興味を持ってくれたようだ。小さな島なので大型客船の受け入れは難しいが、これぐらいの規模であれば今後も対応できるのでは」と話した。