AGF農場へ苗木植え 徳之島コーヒー生産者会
2020年04月12日
社会・経済
徳之島コーヒー生産者会(吉玉誠一会長)は11日、伊仙町面縄のAGF第2コーヒー実証農場で苗植えを行った。会員ら22人が参加。島内のビニールハウスで育てた苗木530本を定植した。国産日本一のコーヒー生産に向け、気持ちを新たにした。
味の素AGF㈱、生産者会、伊仙町、丸紅㈱の4者は2017年6月、徳之島コーヒー生産支援プロジェクト事業を締結。AGFは育苗施設やコーヒー生豆精製機材を提供するなど生産支援を進めながら、18年からは4者で苗を定植した第1実証農場へ社員を派遣し、生産現場の現状を把握するなど、国内の一大産地化を目指して地元と連携を強化してきた。
第2実証農場の面積は25アール。社員研修や収穫量拡大などを目的に、19年に整備した。今回の苗植えはAGF側からも出席を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて来島を自粛。生産者会の会員らでブラジル産とコスタリカ産の2種類を定植した。
吉玉会長(75)は「コロナウイルスに負けずに生産に取り組む姿をアピールすることで、来島できなかったAGFの励みになれば」と話した。
生産者会によると、今期は同農場分を含め、島内で2500本の苗木を定植する予定。