LAで黒糖焼酎PR 奄美6蔵元が初の試飲会

2018年09月14日

社会・経済 

来場者へ奄美黒糖焼酎の説明をする蔵元=5日、米国ロサンゼルスのミヤコハイブリッドホテル(写真提供・LA焼酎会)

来場者へ奄美黒糖焼酎の説明をする蔵元=5日、米国ロサンゼルスのミヤコハイブリッドホテル(写真提供・LA焼酎会)

 米国ロサンゼルスのホテルで5日、奄美群島の黒糖焼酎6蔵元による初の試飲イベントがあった。現地のレストラン・流通関係者や一般客ら約130人が来場し、各社自慢の17銘柄を堪能。「初めての味」「スピリッツ(蒸留酒)がこんなにおいしいなんて」などの声が聞かれ、世界中で奄美でしか作られない黒糖焼酎の販路拡大へ関係者は期待を膨らませた。

 

 黒糖焼酎の知名度アップを目的に、弥生焼酎醸造所(奄美市)、奄美大島酒造㈱(龍郷町)、町田酒造㈱(同)、㈱奄美大島開運酒造(宇検村)、奄美酒類㈱(徳之島町)、原田酒造㈱(知名町)が企画。米国で焼酎の普及活動に取り組むLA焼酎会が共催した。

 

 会場では蔵元ごとにブースを並べ、来場者へ風味の違いを説明したり、お薦めの飲み方を提案したりした。洋酒を好む消費者にも受け入れられやすい、たる熟成の商品や長期熟成の高価格商品など、現地の購入層を想定して提供する銘柄にも工夫を凝らした。

 

 6社は7、8日にサンフランシスコであった日本貿易振興機構(ジェトロ)の商談会にも参加。イベント会場では6社とLA焼酎会にカリフォルニア州下院議員のアル・ムラツチ議員から感謝状が贈られた。

 

 企画の中心となった弥生焼酎醸造所の川崎洋之常務(45)は「黒糖焼酎は初めてという人が大半だったが、試飲の反応はとても良かった。現地輸入業者や日系レストランとの新しいつながりもでき、今後の輸出拡大に期待できそうだ」と成果を語った。