「丸潮漕友会」健闘も4位 リベンジならず再挑戦誓う いさドラゴンカップ
2025年04月29日
スポーツ

白熱したレースが展開された「いさドラゴンカップ」。懸命に舟をこぐ丸潮漕友会メンバーら(手前)=27日、伊佐市
【鹿児島総局】伊佐市の菱刈カヌー競技場で27日、龍を模した舟をこぎ、速さを競う「いさドラゴンカップ」があり、大和村名音の舟こぎチーム「丸潮漕友会(まるしおそうゆうかい)」のメンバーが出場した。結果は、目標としていた優勝には一歩及ばず4位。メンバーは「奄美の代表として、来年こそはリベンジしたい」と悔しさをにじませながらも、強豪相手に善戦できたことに手応えを感じていた。
丸潮漕友会は、2018年に結成。奄美市の奄美まつりなど主要な舟こぎ大会で優勝、奄美を代表するチームに成長した。初出場だった昨年のドラゴンカップで3位だったこともあり、今回は優勝を目標に練習を重ねてきた。
大会には小学生から大人まで5部門に県内外から約60チームが出場。1チーム10人編成(こぎ手8人、かじ取り、太鼓打ち各1人)で、奄美の伝統的な舟こぎ競争のような折り返しはなく、川内川に設けられた直線250メートルのコースで競われた。

レースを終え、来年の再挑戦を誓った丸潮漕友会のメンバー=27日、伊佐市
丸潮漕友会は今大会に13~47歳の10人で出場。予選は全体の2位で通過し、準決勝、決勝と順当に勝ち上がった。決勝では、鹿屋体育大カヌー部など歴代の優勝チームらと接戦を展開。タイムは1分8秒43と、優勝した鹿屋体育大カヌー部A(1分5秒03)に3秒ほどの差をつけられ4位。チーム最年少で大会初出場の大和中2年、當礁太(あたり・りーふ)さんは「優勝を目標にしてきたのでとても悔しい。来年も出場して絶対に優勝したい」と再挑戦を決意した。
前回から順位を一つ落としたチームに、代表の上村(かんむら)太一さん(39)は「タイムは前回より伸びている。順位は正直悔しいが、これだけ高いレベルのチームとレースできたことはメンバーにとっていい経験になった。こぎ方や予選からの戦い方などもっと研究して、次は必ず勝ちたい」と、来年への思いを語った。