ちゃんこ振る舞い、サイン会も 明生関「パワーもらった」 大相撲立浪部屋瀬戸内合宿
2023年06月19日
スポーツ
大相撲立浪部屋の瀬戸内町合宿最終日が18日、同町の大湊緑地公園などであった。天候にも恵まれ、稽古の見学には町内外から約300人が来場。ちゃんこ鍋の振る舞いやサイン会などもあり、力士たちとの交流を楽しんだ。
前日に引き続き、稽古には同町出身の明生関や宇検村出身の幸奄美(序二段)ら力士11人に加え、地元の小中学生約20人が参加した。
元横綱・朝青龍のおいで関脇の豊昇龍に胸を借りた重村鴻之介さん(古仁屋中3年)は「風格や土俵内での気迫など、すべてが(自分たちと)違う。腰を低くひじを締めて前に出るようにと助言をもらった。この経験を生かして頑張っていきたい」と意気込んだ。
見学に訪れた同町の金井三代子さん(93)は「テレビでばかり見ていたから間近で見ると迫力があった。元気をもらえた。来て良かった」と喜んだ。
稽古後は、せとうち物産館に会場を移し、立浪部屋特製のちゃんこ鍋が振る舞われた。器いっぱいに盛られた料理をかきこんでいた龍山逞真君(篠川小6年)は「野菜もいっぱい入っていてご飯も進んでおいしい。あと5杯はいける。明生のような強い選手になりたい」と話した。
食事の後はサイン会もあり、力士たちは住民らと言葉を交わしながら記念撮影にも応じていた。
立浪部屋の瀬戸内町合宿を企画した明生東京後援会の原稔二会長(65)は「初日は雨だったが、最終日は天候にも恵まれ、力士たちもたくさんの声援を受けて力をもらえたはず。七月場所に向けて頑張れると思う」と今後の活躍に期待。
明生関は「自分たちもしっかり稽古できて、子どもたちも町民の皆さんも喜んでくれたと思う。写真や握手を求められたり、名前を呼んでもらったりとパワーをもらった。この合宿の後もしっかり稽古していきたい。自分だけでなく立浪部屋を応援してもらいたいし、自分も期待に応えられるように頑張りますので、これからも見守っていてください」と語った。