ろう自転車日本代表が合宿 デフリンピックへ身体づくり 4日間で400㌔走破 奄美大島

2022年01月04日

スポーツ

奄美で強化合宿を行ったデフリンピック自転車競技の日本代表と地元のロードバイク愛好家=2021年12月30日、奄美市名瀬

日本ろう自転車競技協会の強化合宿が2日まで、奄美大島一円であった。今年5月にブラジルで開かれる聴覚障がい者のための国際大会「デフリンピック」に向け、日本代表と育成選手5人が来島。4日間で約400㌔を走り込んだ。

 

同協会の奄美合宿は2年ぶり5回目。今回は大会に向けた身体づくりを目的に、日本代表の早瀨憲太郎選手、早瀨久美選手、箭内秀平選手、蓑原由加利選手、育成の丸山多香子選手が参加した。

 

合宿は地元のロードバイク愛好家「Team I’m Ama」や手話サークル「てて」が協力。コースの紹介や伴走をして選手を支えた。

 

同協会の強化委員長も務める早瀨憲太郎選手はチーム最年長の48歳。「年齢の壁はあるが、ロードレースとタイムトライアルでメダル獲得が目標」と意気込み、前回大会マウンテンバイクの女子クロスカントリー銅メダリストで妻の久美選手(46)は「今回は3位以上が目標。女子の競技人口が少ないので、私の姿を見て勇気を持ってもらえるような走りをしたい」と語った。

 

前回大会で女子タイムトライアルの銅メダリストとなった蓑原選手(38)は「練習中に子どもが車から手を振ってくれたりするのがうれしく、励みになった。4年前の銅以上を目指したい」。マウンテンバイクの男子クロスカントリーで日本初のメダル獲得を狙う箭内選手(34)は「自転車仲間を増やしたい」と笑顔を見せた。