子どもに見せたい格闘技 無差別トーナメント「敬天愛人」 鹿児島市

2018年11月16日

スポーツ

菊野さん(中央)を囲んで撮影する選手ら=11日、鹿児島市

菊野さん(中央)を囲んで撮影する選手ら=11日、鹿児島市

  「親が子どもに見せたい格闘道~敬天愛人~」と銘打った異種格闘技イベントが11日、鹿児島市の鹿児島アリーナで開かれた。空手からプロレス、キックボクシングまで8人が体重無差別のトーナメントで熱戦を繰り広げた。

 

 試合は3分間の一本勝負。時間内に決着がつかなければ、観客が判定で勝敗を決めるユニークなルールを採用した。子どもや壮年らの「スペシャルワンマッチ」のほか、ミット打ちや受け身が体験できるコーナーも設けた。

 

 イベントは県内外から約3千人が足を運び、盛り上がりを見せた。俳優の哀川翔さんや歌手の辛島美登里さんら趣旨に賛同した県出身者も会場に駆け付けた。

 

 総合プロデューサーを務め、優勝した格闘家の菊野克紀さん(37)=鹿児島市出身=は奄美の子どもたちとも交流した経験がある。「恐怖に立ち向かうための勇気と、戦った相手に感謝を伝える姿勢。イベントを通して格闘道を伝えたかった」と振り返った。