なでしこリーグで初得点-朝日中出身の永野

2014年06月24日

スポーツ

なでしこリーグで初得点を挙げた永野(右)

なでしこリーグで初得点を挙げた永野(右)

 女子サッカー「なでしこリーグ」で活躍する奄美出身選手がいる。岡山県のFC国際吉備大学シャルムの永野桃子=(19)=奄美市名瀬・朝日中卒=がその人。8日の伊賀FC戦で初ゴールを決めた。永野は「1試合1アシスト、1得点が目標」と意欲的だ。
 永野がサッカーを始めたのは小学校3年。兄の後を追ってボールを蹴り始めた。中学校では自然にサッカー部に入った。奄美に女子チームはなく、男子に交じってプレーした。中学時代に指導した山下真教諭(現在は宮之城中)は「身体能力が高く、負けん気が強い。(男子相手でも)普通にレギュラーになった」と、才能を高く評価する。
 高校は柳ヶ浦高校(大分県)に進学。全国大会ベスト16に貢献した。昨年、吉備国際大学に入学し、シャルムに所属した。期待のMFだったが、足のけがで出遅れた。名門チームはライバルがひしめく。永野は「苦しくて、悔しかった」と当時を振り返る。
 けがから回復した2年目。永野は頭角を現した。岡山県笠岡陸上競技場であった8日の伊賀戦、前半39分、縦パスに鋭く抜け出して初ゴールを決めた。試合は3―3で引き分けたが、チームは今季初の勝ち点を獲得した。
 レフティー(左利き)の永野はアシストも光る。「チームからはクロスを期待されている。精度を上げていきたい」。今後の目標については「試合に出ること。チームの順位を上げること」と、力強く話した。155㌢、47㌔。小さな体がピッチで躍動する。