久保(喜界町出身)、東日本新人王に ボクシング

2020年12月29日

スポーツ

 

リングでトロフィーを掲げる久保=提供写真

リングでトロフィーを掲げる久保=提供写真

  ボクシングの東日本新人王決定戦(東日本ボクシング協会主催)は20日、東京・後楽園ホールであり、スーパーフライ級(50・80㌔~52・16㌔)は喜界町出身の久保春平(23)=宮田ボクシングジム=が制した。久保は今大会のMVPも獲得し、来年2月21日、同ホールである全日本新人王決定戦の出場権を得た。

 久保は喜界町荒木出身。喜界中、喜界高を経て上京し、空調関係の会社に就職。宮田ジムOBの職場の先輩から誘いを受けて、19歳でボクシングを始めた。21歳でプロテストに1発で合格。練習時間を増やすために現在はメッキ工場で働きながら、朝は10㌔ランニング、夕方はジムで2時間半のトレーニングなどを続けている。
 
 昨年、初出場した東日本新人王決定戦は準々決勝で涙をのんだ久保は「今年こそは」と奮起。今大会は得意の右ストレートなどを生かして勝ち進んだ。

 決定戦の相手は、優勝候補の富岡浩介(18)=REBOOT・IBA。久保は2回、左フックでダウンを奪われたが、3回に右ストレートでダウンを奪い返した。この一発でレフリーストップ。3回27秒で逆転TKO勝ちした。

 久保は「劣勢と言われていただけに、優勝候補に勝ててうれしい」と試合を振り返り、「来年は全日本新人王を獲得したい。最大の目標は日本チャンピオンになること。私の試合を通して、生まれ育った喜界島を盛り上げたい」と抱負を語った。