元日本代表が直接指導 遠藤彰弘さんがサッカー教室開催 徳之島

2023年07月08日

スポーツ

子どもたちを指導する元Jリーガーの遠藤彰弘さん(左)=6日、徳之島町の亀徳小学校グラウンド

鹿児島市出身の元Jリーガー遠藤彰弘さん(47)を講師に招いたサッカー教室が6、7の両日、徳之島町の亀徳小学校グラウンドであった。6日は中学生20人が参加。オリンピックで伝説を残した名ミッドフィルダーから直接指導を受けて技術向上を図った。

 

遠藤さんは旧桜島町出身。兄の拓哉さん、弟の保仁さん(ジュビロ磐田)と兄弟3人で名門鹿児島実業で活躍した。遠藤さんは日本代表として1996年のアトランタオリンピックに出場。背番号10を背負い、優勝候補のブラジルを破った一戦は「マイアミの奇跡」として語り継がれている。

 

同教室はメリディアンパートナーズ、Mirai Nihon Venturesなど5団体が地域創生事業として主催。子どもたちの健康増進とサッカー技術の向上が目的で、今年は徳之島を皮切りにスタートした。

 

遠藤さんは指導前のあいさつで「僕の出身は桜島。何もない所だったがオリンピックで戦うことができた」と離島で練習に励む生徒たちを激励。「今日はプロ時代にこんな練習をしておけばよかったと思うことを皆に伝えたい。元気よく声を出して積極的に参加して」と呼び掛けた。

 

TFA(徳之島フットボールアカデミー)指導者の町田祐太監督(45)は「遠藤3兄弟は私にとっても憧れの存在。子どもたちを直接指導してもらえてありがたい」と話し、「参加しているのは大島地区選抜メンバーを狙う島内トップレベルの選手。少しでも多くのことを学び、それぞれのチームに持ち帰ってほしい」と期待した。

 

徳之島への来島は初めてという遠藤さんは「島の人たちはとても優しくて温かい。子どもたちも素直ですごく指導しやすい」と笑顔を見せた。

 

遠藤さんのサッカー教室は9日、喜界町でもあり、早町小学校、喜界中学校の2会場で開催される。