古中相撲部凱旋 優勝旗、40年ぶりに奄美へ 「継続は力なり」

2023年08月21日

スポーツ

日本一の称号を土産に凱旋した古仁屋中学校相撲部一行=20日、奄美市笠利町の奄美空港

第53回全国中学校相撲選手権大会(18~19日、高知県)で全国制覇を果たした瀬戸内町立古仁屋中学校相撲部が20日夜、空路で凱旋(がいせん)した。搭乗便の出発が約2時間遅れ、奄美空港(奄美市笠利町)への到着は午後7時すぎとなったものの、選手たちは疲れた様子もなく笑顔。40年ぶりに奄美の地へ優勝旗を持ち帰った。

 

一行が奄美大島をたったのは今月3日。4日に長崎県であった九州大会を終え、一度帰島予定だったが、台風6号の影響などもあり断念。1週間ほど鹿児島県本土に滞在し、その後は大阪へ移動して、近畿大学の合宿所に泊まりながら稽古に励み、全国大会に備えた。

 

大会当日は保護者らも会場に駆け付けて応援。現地の観客も多くが古仁屋中に声援を送ってくれていたという。

 

「優勝旗の重さに驚いた」と話す同部主将の重村鴻之介さん(3年)は「古仁屋は小さいころからみんなで一緒に頑張ってきた。このメンバーで臨んだ中学最後の大会で優勝できて最高」と充実の表情。

 

外部コーチで重村さんの父・一人さん(57)は「地域の方に支えられ、『強くなって恩返し』『島の方々に元気を』と声を掛け合いながらやってきた。子どもたちの頑張りに感動。本当にうれしい。まさに継続は力なりだ。小さな島から、一つの目標に向かってやればできるんだということを、彼らが証明してくれた」と目を細めた。