喜界、8年ぶり出場 NHK旗高校野球

2018年05月15日

スポーツ

 

OBと交流戦に臨む喜界ナイン=3日、喜界高校グラウンド

OBと交流戦に臨む喜界ナイン=3日、喜界高校グラウンド

 県立喜界高校野球部がNHK旗争奪鹿児島県選抜高校野球大会(26日開幕)に出場する。夏の甲子園に向けての重要な大会で、同校の出場は8年ぶり11回目。「チームKUBO」をはじめOB、住民の支援もあり、調子は上々。上位進出を狙う。

 

 同校は昨秋の九州地区高校野球鹿児島県大会でベスト16、今春は初戦で大島に敗れたものの、1点差と善戦し、大島とともに出場校に選抜された。選手たちは「春季大会で結果を残せなかった」と悔しい思いをしていただけに、喜びに沸いた。

 

 同校の部員は15人。就任4年目の中馬輝監督(38)が率いる。中馬監督は「部員数が少ないとは思わない。『勝ちたい』という先輩の思いを引き継ぎ、まとまりのあるチーム。地域の応援はどのチームにも負けないと思う」と話す。

 

 野球部をバックアップするのが「チームKUBO」。長年、野球部を指導した名将、久保正樹さん(72)が代表を務め、教え子や地域の人々で組織する。「チームKUBO」はキビや特産のゴマも作って資金を援助している。

 

 同校はOBとの交流戦も定期的に行っている。OBチームはレベルが高く、貴重な練習相手。今年もゴールデンウイーク中の3日、同校グラウンドで交流戦があり、現役チームが10―9でOBチームを振り切った。

 

 交流戦に出場した幸得進也さん(41)は「全体の底上げを図ってほしい。私たちも応援している」、野間弘也さん(35)は「NHK旗に選ばれた誇りを持って、本気で優勝を目指してほしい」とエールを送った。

 

 竹下耕大主将(3年)は「私たちは守りからリズムをつくっていくチーム。粘り強く自分たちの野球をしたい」と抱負を述べた。