大島、初戦は明秀日立と 武田主将「感謝忘れず全力」 選抜高校野球組み合わせ

2022年03月05日

スポーツ

選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会の様子を見守る大島高野球部の部員ら=4日、奄美市名瀬の同校

第94回選抜高校野球大会(18日開幕、阪神甲子園球場)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで行われ、出場32校の初戦の対戦相手が決まった。奄美市名瀬の大島は22日に予定されている大会5日目の第2試合で明秀日立(茨城)と当たる。大島の武田涼雅主将は「明秀日立は(昨秋の)関東大会を優勝した投打ともにバランスのいいチーム。島の人たちへの感謝の気持ちを忘れずに全力で戦えたら」と意気込みを語った。

 

抽選会には各校の主将らがオンラインで参加。同じ都府県から複数出場する東京や大阪、福島など6都府県の12校が先に抽選を行い、その後は事前に決めた順番で抽選に臨んだ。

 

大島は武田主将が参加。他の部員らは、校内の和親館多目的ホールでライブ中継を見守った。武田主将が27番のくじを引き、その後に明秀日立が28番を引いて両校の対戦が決まると、強豪校との初戦決定に笑みを浮かべる部員もいた。

 

大島の塗木哲哉監督は「対戦相手が決まり、大会に入るという緊張感と身が引き締まる思いでいっぱい。明秀日立はすべてにおいてレベルが高く、簡単に空振りが取れるチームではないので、打たせて取る投球で野手がしっかりと守るのが鍵になる。一戦必勝で戦いたい」と話した。

 

明秀日立は昨秋、関東大会で初優勝。各地区の優勝校が集う明治神宮大会は初戦で、準優勝した広陵(広島)に3│5で惜敗した。選抜出場は4年ぶり2度目。

 

大島との対戦に明秀日立の石川ケニー主将は「九州準優勝したいいチーム。大野君といういいピッチャーがいるので、バッター1人1人がつないで粘り強い打撃をしていきたい」と抱負を語った。

 

大会は準々決勝、準決勝翌日の休養日各1日を含め13日間。開会式は初日に試合のある6校のみ参加。選手宣誓は倉敷工(岡山)の福島貫太主将が務める。

 

大島は昨秋の九州高校野球大会県予選で県初制覇し、続く九州大会は準優勝。選抜出場は、「21世紀枠」での2014年以来、8年ぶり2度目。