大島、序盤の失点響く 夏へ雪辱誓う

2022年03月24日

スポーツ

強豪相手に力投した大野投手と見守る1塁側アルプス席=23日、甲子園

大島は二回裏、無死満塁と、この日最初のピンチを迎えた。8番打者を二飛に打ち取り、続く9番のスクイズを本塁封殺。なんとか2死をもぎ取ったが、そこから押し出し四球で明秀日立の先制を許した。大島のエース大野は「気持ちが浮ついて、ボールも高めに浮いてしまった」と悔しさをにじませた。

 

守備陣も慣れない球場で上空の風に泣かされ、四回までに8失点。バッテリーは「いつも通り、低めに集めて打たせて取るピッチング」を心掛け、中盤以降は本来の調子を取り戻したが、味方打線はつながらず。無得点のまま試合を終えた。

 

大野は169球の力投。女房役の西田は「稼頭央はよく投げてくれた。打たす方向や内野と外野の連携がしっかりとれず、自分も指示ができていなかった」と課題を挙げた。

 

「すごく投げやすく、もう一度戻りたくなるようなマウンドだった」と大野。初めての甲子園は緊張に勝るワクワク感でやる気が空回りした。「気持ちが浮ついてもしっかり低めに威力のある球を投げられるよう、夏に向けて練習していきたい」と雪辱を誓った。