大澤(徳之島町出身)サブジュニア日本新 良山(奄美パワーチーム)66㌔級制す 日本グランプリ・パワーリフティング

2023年11月09日

スポーツ

ベンチプレスでサブジュニアの日本新記録を樹立した大澤宝穂(藤井優弥さん撮影・提供写真)

パワーリフティング競技の第2回日本グランプリ(日本パワーリフティング協会主催)は10月28、29の両日、兵庫県姫路市のアクリエひめじであった。奄美関係は男子一般74㌔級に出場した大澤宝穂(徳之島町出身)がベンチプレスで142・5㌔を上げてサブジュニア(14~18歳)の日本新記録を樹立。同66㌔級で良山大知(奄美パワーチーム)が優勝を飾った。良山は来年3月に佐賀県で開かれるジャパンクラシック選手権の出場権を獲得した。

 

パワーリフティングは「スクワット」「ベンチプレス」「デッドリフト」の3種目でバーベルを上げ、重量を競う競技。

 

計600㌔を上げて男子66㌔級を制した良山大知(提供写真)

大澤は2年前に本格的に競技を始め、昨年の全日本高校パワーリフティング選手権では男子59㌔級で3位入賞を果たした。

 

「競技を始めた当初は自分には到底届かない数字だと思っていたが、昨年全国大会で3位入賞したことで、階級を上げればもしかしたらさらに上位を狙えるのではないかと思い、1年間必死に増量した」と、これまでの歩みを振り返った大澤。

 

「記録を更新した時は何度も体調を崩したり、コーチに励まされてぎりぎりでやってきた日々を思い出して競技中に初めて涙を流した。今後は1月に大分である世界大会予選で優勝して、5月にアメリカである世界大会で優勝することが目標」と意気込みを語った。

66㌔級を制した良山はスクワット220・0㌔、ベンチプレス147・5㌔、デッドリフト232・5㌔の計600㌔を持ち上げた。

 

良山は「最低限の目標であるトータル記録600㌔を達成し、国体に続いて全国レベルの大会で優勝できたことは今後、競技を続けていく上での自信につながると思う。」と語り、「世界選手権代表選考会を兼ねたジャパンクラシックパワーの一般の部の参加標準記録を突破することができたので、入賞を目標に頑張っていきたい」と力を込めた。

奄美関係の記録は次の通り。

 

▽男子一般66㌔級 ①良山大知(奄美パワーチーム)600㌔▽同74㌔級 ⑲松原雄大(同)495・0㌔㉓大澤宝穂(個人)385・0㌔▽シングルベンチマスターズ3・59㌔級 ②実島可斉(奄美パワーチーム)90㌔