特別全国障スポ閉幕 3日間の全日程終える 大会旗、来年開催の佐賀へ

2023年10月31日

スポーツ

会場が一体となって盛り上がり、フィナーレを迎えた「燃ゆる感動かごしま大会」=30日、鹿児島市の白波スタジアム

【鹿児島総局】特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」は30日、鹿児島市の白波スタジアムで閉会式があり、3日間の全日程を終えて閉幕した。式には各都道府県や自治体の代表選手が晴れやかな表情で参加。高円宮妃久子さまも出席された。大会旗は来年の開催地・佐賀県に引き継いだ。

 

鹿児島県で全国障害者スポーツ大会が開催されたのは初めて。今大会は新型コロナウイルスの影響で3年延期されたため、「コロナ禍からの再生と飛躍を象徴する大会」として開かれた。28日に開幕し県本土の7市で正式14競技とオープン1競技があった。県代表のメダル獲得数は個人競技が金74個、銀70個、銅46個、団体競技が金1個、銀2個、銅3個。奄美から出場した選手たちの活躍も光った。

 

鹿児島県の塩田康一知事(右)から引き継いだ大会旗を振る佐賀県の山口祥義知事=30日、鹿児島市の白波スタジアム

閉会式で塩田康一知事は「誰もがスポーツを通じて喜びや感動を分かち合い、障がいに対する理解を深め、障がいのある方の社会参加に寄与する大会となった」とあいさつした。

 

久子さまは「大会を通じて育まれた選手の方々の友情や、鹿児島県の方々との絆が、いつまでも皆さんの心に残る貴重な思い出となることを期待します」と述べた。

 

最後は男性2人組シンガー・ソングライターユニット「C&K」のミニコンサート。選手や観衆が一体となって盛り上がり、大会を締めくくった。

 

燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会実行委員会事務局によると、全国障スポには開・閉会式、競技会に計8万4562人(速報値)が参加した。