経済効果は1億3千万円 奄美大島に700人来島 離島甲子園

2023年11月30日

スポーツ

全国から25チーム393選手が参加した第14回離島甲子園の開会式=8月21日、奄美市名瀬の奄美川商球場

今年8月に奄美群島で初めて開催された「国土交通大臣杯第14回全国離島交流中学生野球大会(通称・離島甲子園)」の第3回実行委員会が29日、奄美市役所であった。最終会合となり、事務局が大会報告。来島者数は選手・コーチら計約700人、全体の経済効果は約1億3千万円との試算が示された。

 

大会は離島の中学生球児の交流を通して、生徒たちの健全育成や地域振興につなげることなどが目的。元プロ野球選手の故村田兆治氏が提唱し、2005年(現在の大会名では08年)から毎年夏、全国各地の離島で開催している。

 

奄美大会は8月21~25日、奄美市名瀬、宇検村、瀬戸内町、龍郷町の4会場であり、計33試合を実施。東京都や長崎県、沖縄県など1都8県の25チーム(うち、奄美大島4チーム、徳之島1チーム)が参加した。大会に合わせて野球教室や交流会なども行われた。

 

事務局である奄美市企画調整課によると、コーチや保護者らを含む来島者は726人、島内参加者は206人。5市町村の延べ宿泊人数は2904人で、宿泊費と弁当代、バス(90台)の合計金額は3855万4398円だった。日本旅行本社が各チームの経費などから試算した経済効果(各県からの移動費などを含む)は1億3542万6917円と報告された。

 

大会を振り返り、5市町村の首長から「子どもたちにとってとても良い経験になった。来年もぜひ参加させてあげたい」「次の大会に向け、今後も島内の球児たちの交流を続けたい」などの声が聞かれた。