自信持って踊りたい 大島高校ダンス部・新体操部が出演 かごしま国体・大会開会式

2023年09月28日

スポーツ

② 森を表現するダンスの練習に打ち込む生徒たち=23日、奄美市名瀬

「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会(特別国民体育大会・特別全国障害者スポーツ大会)」が10月に県内各地で開かれる。総合開会式は同月7日に鹿児島市の白波スタジアムであり、式典前演技に離島から唯一、奄美市名瀬の県立大島高校ダンス部と新体操部の2年生7人が出演する。生徒らは「奄美の代表として自信を持って踊りたい」と本番に向けて練習に励んでいる。

 

式典前演技には県内の小学生から一般まで約1700人が参加予定。「Heartbeat Kagoshima~鹿児島の鼓動~」と題し、鹿児島の歴史や自然、文化をストーリー形式で表現する。演目はプロローグと第1~4章、最終章で構成され、大島高校の生徒らは第2章「生命の鼓動」で、奄美群島や屋久島をはじめとする鹿児島の豊かな自然をイメージしたダンスを披露する。同章には、大島高校を含む県内高校のダンス部など計21団体が出演する。

 

大島高校のメンバーはダンス部の座安理奈さん、峯和奏さん、里山こころさん、大茂さくらさん、桑野叶夢さん、濵﨑美桜さんと新体操部の村田依吹さん。当初2020年に予定されていたかごしま国体・大会は新型コロナウイルスの影響で延期となったため、7人は卒業した当時のダンス部員などから出演枠を引き継いだ。

 

演技では各団体に森、しずく、水、山をイメージした振り付けが割り当てられる。大島高校の7人が演じるのは「森の精」の役。週6日の練習のほか、4月から月1回、県本土である合同練習にも参加し、表現力を磨いてきた。

 

式典前演技に出演するダンス部と新体操部の2年生7人と寺下和希顧問=後列右(提供写真)

 

本番まで約2週間となった23日、生徒たちはダンス部の寺下和希顧問(27)の指導の下、一つ一つの振り付けや立ち位置を確認。森のみずみずしさをしなやかな動きで表現しようと練習に打ち込んでいた。

 

ダンス部部長の座安さんは「3年生引退後の新体制になって初めての舞台。このような機会をもらえて光栄に感じる。緊張をガッツに変えて精いっぱい演技したい」、今回参加する大島高校メンバーのリーダーを務める峯さんは「強豪校の生徒たちと協力して演技するのは初めてなので、気が引き締まる思い」と話した。

 

寺下顧問は自身も大学生だった17年、愛媛県で開かれた「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体・えひめ大会」の開会式演技にダンスで出演した経験を持つ。「まるで何かの巡り合わせ。一生に一度しかないような舞台なので、生徒たちには出演する意義をしっかり考えながら思い切り表現してほしい」と語った。