猫問題 楽しみながら学ぶ 奄美市

高校生と専門家らが意見を交わし猫問題について理解を深めたニャンともフェスティバル=15日、奄美市名瀬

高校生と専門家らが意見を交わし猫問題について理解を深めたニャンともフェスティバル=15日、奄美市名瀬

 奄美の猫問題について楽しみながら学ぶイベント「ニャンともフェスティバル」が15日、奄美市名瀬のAiAiひろばで開かれた。各団体・行政のパネル展示や大島高校放送部のドキュメンタリー上映などがあり、会場一体で猫の適正飼育と野生生物の保護について考えた。高校生と専門家によるトークセッションでは、「自分の問題として一人一人ができることをしていこう」「正しい情報の発信が必要」などの意見が出た。

 

 イベントは奄美ネコ問題ネットワーク(ACN)主催。トークセッションは、あまみエフエムの渡陽子さんを司会に、ACNの久野優子代表、奄美ねこ対策協議会の平田博行会長、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長、NPO法人徳之島虹の会の美延陸美事務局長、WWFジャパンの権田雅之さんと、猫問題ドキュメンタリーを作成した大高放送部1年生の八下田門土さん、米田海翔さんが語り合った。

 

 トークは大人たちが高校生の声に答える形で進行。「被害が広がるまでに対応できなかったのか」「ネット上で誤解に基づいたバッシングがあり悲しかった」という意見に対し「2007年から調査や条例の制定を進め、今年から10年計画の本格的なノネコ対策が始まった」「島外への正しい情報発信とともに、住民自身が関心を持つことが大切」などの返答があった。

 

 奄美の猫問題の啓発や傷ついた猫たちの保護活動などに取り組み、自身も愛猫家の久野代表は「猫は安全な家の中でこそ幸せに生きられる。島全体を良くするために、住民みんなが奄美の猫問題に向き合って行動してほしい」と訴えた。

 

 寸劇やクイズコーナー、工作体験もあり、会場は親子連れや児童生徒らでにぎわった。訪れた高校生からは「遠い出来事だと思っていたが自分たちの問題だと実感した」「生まれ育った島について、好きだからこそもっと知って行動しないといけないと思った」という声が聞かれた。

 

 奄美大島5市町村は17日から各自治体ホームページ上で、島内外から寄せられた猫問題に関する質問への回答を掲載する。