住民ら48人をおもてなし 奄美高校レストラン

地域住民ら48人をもてなした「奄美高校レストラン」=13日、奄美市名瀬の県立奄美高校

地域住民ら48人をもてなした「奄美高校レストラン」=13日、奄美市名瀬の県立奄美高校

 奄美市名瀬の県立奄美高校(宇都尚美校長)は13日、生徒が企画・運営する「奄美高校レストラン」を同校5階で開いた。2017年に始まり、4回目を迎えた今回のテーマは「Re‐member 晴春(せいしゅん)~想(おもい)~」。生徒たちは奄美の食材を使った料理で地域住民ら48人をもてなし、郷土の魅力をPRした。

 

 昨年までは訪日旅行誘致を目的とし、大型クルーズ船の寄港に合わせてレストランをオープン。主に外国人観光客を招待してきたが、今年は県教育委員会の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」を活用。コロナ禍や生徒らの声もあり、初めて地元住民に来場を呼び掛けた。全日制、定時制の各学科が連携して企画から運営まで行っている。

 

 メニューは、「鹿肉の赤ワイン煮グラタン仕立て~さつまいも添え~」「よもぎシフォンケーキ~黒蜜とチョコレートのソース~」など6品。奄美市名瀬のレストラン「プッセ」のオーナーシェフ・押川健太郎さん指導のもと、家政科の生徒が調理を担当した。

 

 会場は泥染めのテーブルクロスを使用し、接客担当の生徒たちは本場奄美大島紬のデザインを盛り込んだ特製の制服を着用するなど、随所で奄美の魅力をPR。新型コロナウイルス感染防止のため、テーブルには機械電気科が作製したパーテーションも設置した。

 

 受け付けの待ち時間には郷土芸能部によるパフォーマンスもあった。

 

 娘の樹莉さん(14)と2人で訪れた奄美市名瀬の長麻理さん(49)は「料理の見た目も味もすごくよくて満足。生徒が協力して時間を掛けて準備をしてきたことが伝わり、感動した」と話した。

 

 レストランの統括リーダーを務めた川上花鈴さん(18)=情報処理科3年=は「試行錯誤の結果、しっかりおもてなしできたと思う。高校生の頑張っている姿や一人一人の思いを感じていただけたのではないか。この経験を今後に生かしたい」と語った。

 

 同校OBで生徒の接客指導を行った㈱前川水産(奄美市名瀬)の前川晃一さん(33)は「まったく経験のない状態から始めた生徒たちだったが、潜在能力の高さに驚かされた。自分たちで考えて行動できる点が素晴らしい。本当に楽しかった」と述べた。

奄美高校レストランで提供された生徒考案のフルメニュー(同校提供写真)

奄美高校レストランで提供された生徒考案のフルメニュー(同校提供写真)