奄美市で学力向上フォーラム開催 「読書と学力」語り合う ディ!代表 麓さんの講演も

パネルディスカッション「読書と学力」のパネリスト5人=19日、奄美市名瀬

パネルディスカッション「読書と学力」のパネリスト5人=19日、奄美市名瀬

 奄美市学力向上フォーラム(市教育委員会主催)が19日、同市名瀬の奄美文化センターであった。市内の教職員や保護者ら約600人が来場。市教委の学力向上の取り組みの報告や学校関係者らのパネルディスカッション、地元経営者の講演があり、来場者は学力向上や郷土に誇りを持つ児童生徒の育成の在り方について共に考えた。

 

 市教委は2017年度鹿児島学習定着度調査の結果などから「各教科とも『基礎・基本』や『思考・表現』に不十分な部分がある」「読書を好む児童生徒の方が(学力の)平均値が高い」と報告。学力向上のため▽授業力・指導力の向上▽家庭学習の充実と習慣化▽読書の充実―などを家庭と地域、学校が連携して取り組むよう呼び掛けた。

 

 パネルディスカッションのテーマは「読書と学力」。市内の小・中学生と小学校教頭、奄美図書館職員、保護者代表の5人が語り合った。

 

 伊津部小6年の麓宙弥君は「小さな頃から家で本に触れる機会が多く、読書好きになった」、住用中3年の潤あゆさんは「本を読むことで漢字を覚え、文章を読む力がついた」と経験を語った。

 

 名瀬小の徳田賢一教頭は「保護者らとの取り組みなどから児童の読書冊数は増加している。読む本の質の向上が課題」。県立奄美図書館の小野由美子図書館専門員兼指導主事は「保護者が読んだ本を話題に子どもと会話をすることで読む本の幅が広がる」と話した。

 

 ㈲アーマイナープロジェクト代表取締役でNPO法人ディ!代表理事の麓憲吾さん=奄美市名瀬=が「島には夢がある」の題で講話した。麓さんはライブハウス経営を通して奄美大島の人や音楽の魅力を実感し、「島ッチュに島のことを伝えたい」と島内外での音楽イベントやあまみエフエムを運営してきた体験を発表した。

 

 麓さんは「子どもたちが島に生まれたことを誇りに思ってほしい。いつか島に戻って習得した技術や技能を島に還元したいと考えるきっかけづくりになるし、その誇りがあれば島外で生活し続ける出身者の覚悟も違う」とも語った。

 

 金久中の中野幸祐教諭(25)は「読書の大切さを感じた。授業でも取り入れたい。麓さんや校区の人から奄美の大人が子どもを大事に思う気持ちが伝わる。島外出身者だから気付く奄美の魅力をしっかり生徒に伝えたい」と話した。