和泊、与論の県道で無電柱化 離島で初、新年度着手 鹿児島県

無電柱化が計画される、県道知名・沖永良部空港線の道路=20日、和泊町和泊

無電柱化が計画される、県道知名・沖永良部空港線の道路=20日、和泊町和泊

 【鹿児島総局】県は2020年度、和泊町と与論町の一部県道で無電柱化に着手する。国の補助を活用した「電線共同溝整備事業」の一環で、電線の地中化による災害発生時のネットワーク確保が目的。県はこれまで本土の都市部で無電柱化を進めており、離島では初の事業化。両町は新年度、それぞれ単独で町道での無電柱化に着手する予定で、県の計画は2町が進める事業と連携する形で進められる。

 

 事業については、20日の県議会3月定例会開会本会議で三反園訓知事が災害対策の一環で取り組むと説明した。

 

 和泊町は県道知名・沖永良部空港線の和泊と手々知名を結ぶ約1・3キロで、与論町では県道与論島循環線の茶花地内約1キロで事業に着手する。

 

 県によると、これまでに、九州電力やNTTなど施設管理者との間で事前協議を行い、事業着手で合意した。初年度は調査設計が中心となる見込みで、具体的な着工時期などは未定。

 

 沖永良部、与論の両島ではこれまで、台風接近時の電柱倒壊で長期の停電が発生。地元からは無電柱化を訴える声が上がっていた。県は「一義的には防災面が目的だが、良好な景観や住環境整備にもつながる」と多面的な事業効果も示した。

 

 県は両町のほか、鹿児島市内の2地区でも同事業による無電柱化を進める計画で、4地区の来年度事業費総額は3億2899万円。国の新年度予算決定を経て、地区別に予算を割り当てる。