麻布大生が調査と提言 残すべき自然環境など議論 瀬戸内町

班で話し合いながらグリーンマップ作りを進める参加者=20日、瀬戸内町きゅら島交流館

班で話し合いながらグリーンマップ作りを進める参加者=20日、瀬戸内町きゅら島交流館

 あおねグリーンマッププロジェクトに取り組む神奈川県の麻布大学学生ら15人が19~22日の日程で瀬戸内町を訪れている。20日は同町西古見集落を調査した後、町きゅら島交流館で町民を交えてグループワークを開催。世界共通のアイコン(絵文字)を使った集落のグリーンマップ作りを通して、残すべき自然環境や環境への影響が懸念される問題などを考えた。

 

 同プロジェクトは学生有志団体。グリーンマップ作りをはじめとしたSDGs(持続可能な開発目標)に関連する活動を行っている。2月開催の「大学SDGsアクションアワード2020」(朝日新聞社主催)で特別賞「スタディツアー〈瀬戸内町×JAL賞〉」を受賞したことで、今回の訪問が実現した。

 

 グループワークを前に鎌田愛人町長が「町は10年間の長期振興計画にSDGsを取り入れている。皆さまと共に持続可能なまちづくりを進めていければ」とあいさつ。グループワークには地元から役場職員や地域おこし協力隊、観光関係者計5人が参加。学生らと一緒に6班3人ずつに分かれ、それぞれグリーンマップ作りに取り組んだ。

 

 グリーンマップは、「住み続けられるまちづくりを」「海の豊かさを守ろう」など、SDGsの17の目標を示すアイコンと関連付けられたコミュニティー施設や生き物などの具体的なアイコンがあり、SDGsをより詳しく分かりやすく示すことができるのが特徴。各班は約1時間かけて話し合いながら地図を完成させ、作った感想や意見を述べ合った。

 

 各班からは「豊かな海、山を大事にし、廃校など既にあるものを生かして人を呼び込むことを意識したい」「豊かな海や森を残していくための担い手確保が課題」「白い砂浜はあるが、漂着ごみが問題」「台風時は最接近前日から避難所に住民が集まるという。助け合いの心など都会の人が学ぶべきところがある」などの意見があった。

 

 プロジェクト代表で同大学生命・環境学部環境科学科3年の三橋晴香さん(20)は「賞の受賞後はコロナ禍のため集まることができず、オンラインミーティングなどを重ねて来島の準備をしてきた。グリーンマップのいいところは、地元の人や外から来た学生などいろんな人の視点を一つにまとめ、見える化できること。今回作成した各班の地図を持ち帰って一つのグリーンマップを完成させ、町に贈りたい。まずは地元の人にいろんな視点を見てもらいたい」と話した。