第3ビールやたばこ値上げ 愛煙家は恨み節、買いだめも

10月の税額引き上げを前に売り場に積み上げられた第3のビールなどの商品=29日、奄美市名瀬

10月の税額引き上げを前に売り場に積み上げられた第3のビールなどの商品=29日、奄美市名瀬

 10月1日から暮らしにかかわる税金や制度が見直される。酒税改正で、ビールが350㍉㍑当たり7円減税となる半面、割安な第3のビールの税額は同9・8円引き上げられ、小売店では消費者による買いだめの動きもみられる。また1日からはたばこ税も増税となる。島の愛煙家からは「毎回たばこばかり増税される」と恨み節も聞かれた。

 

 奄美市名瀬のだいわ大熊店(渡辺浩人店長)では10月からの値上げを見据え、約1カ月前からレジ近くに第3のビールなどの箱を積み上げて陳列。「新ジャンル(第3のビール)は10月から酒税が上がります」と書かれた広告などを張り出して消費者の購買意欲を誘っている。

 

 同店で酒類を購入した同市名瀬の公務員男性(38)は「コロナの影響で屋仁川へ飲みに行く回数が減った分、家で晩酌する機会が増えている。第3のビールは、従来のビールよりも割安なところが利点なのに」と増税を嘆いた。

 

 たばこ税は、紙巻きたばこが1本あたり1円増税、加熱式たばこや軽量の葉巻きたばこも増税となる。喫煙歴18年以上という同市名瀬の建設業男性(38)は「また(増税されるのが)たばこかと腹立たしい。自分の吸っているメーカーは1箱50円アップ。禁煙も考えたが、たぶんやめないと思う」とため息混じりに話した。

 

 一方、自治体にとって、たばこ税はもれなく徴収できる上、景気にもあまり左右されない安定的な財源。奄美市税務課によると、市のたばこ税の2019年度決算額は3億7377万3000円。

 

 同課の担当者は「過去の例をみると増税後は税収が増える傾向にあるが、今年4月から改正健康増進法が施行されたこともあり、今後の(たばこ税の)増減の予測は難しい。できるだけ地元で購入していただけたら」と話した。