徳之島―奄美 午前便が復活 JAC

2019年10月28日

社会・経済 

27日から復活した奄美大島への午前便に乗り込む搭乗者ら=天城町の徳之島空港

27日から復活した奄美大島への午前便に乗り込む搭乗者ら=天城町の徳之島空港

 【徳之島総局】日本エアコミューター(JAC)の冬ダイヤが27日から始まり、徳之島発奄美大島行きの午前便が約1年3カ月ぶりに復活した。天城町の徳之島空港では同日、1便の搭乗者から午前便再開を歓迎する声が聞かれた。

 

 JACは2018年7月1日、奄美大島―徳之島―沖永良部島―沖縄本島を結ぶ「アイランドホッピングルート」を開設。これに伴い、奄美―徳之島を往復していた機材が沖縄で折り返しとなったため、徳之島発奄美大島行きの便は午後2便体制となっていた。

 

 徳之島空港利用促進協議会や徳之島3町長は、JACや日本航空(JAL)に対し、午前便の復活など利便性向上を要望。機材繰りの調整や徳之島空港の運用時間を延長して、復活への課題をクリアした。

 

 徳之島発奄美大島行きの1便の出発時刻は、夏ダイヤ時の午後2時55分から約4時間早い午前10時50分。午後2便体制時に問題となっていた前泊など経済的負担の解消が期待される。

 

 奄美大島経由で千葉県に向かうため、同島行きの午前便に搭乗した会社員の當健太郎さん(41)=徳之島町山=は「午後2便体制の時は、鹿児島経由で関東方面に行くこともあった。奄美大島への午前便が再開したことで、利用する路線の幅が広がる」と話していた。