響く歌声、児童ら魅了 奄美市の知根小でオペラ 県の芸術鑑賞事業

2022年05月28日

子ども・教育

声楽家らが歌うオペラを鑑賞する児童ら=27日、奄美市名瀬

県が主催する2022年度「青少年のための芸術鑑賞事業」のオペラ鑑賞会が27日、奄美市名瀬の知根小学校(中島保男校長、児童9人)であった。鹿児島オペラ協会から声楽家ら9人が来校し、同校体育館で童謡や歌劇などを披露。美しく響く歌声で児童らを魅了した。

 

児童生徒らの芸術に対する興味・関心や豊かな情操を育てようと、県が毎年実施している事業。県文化振興財団(本田勝彦理事長)が受託し、さまざまな文化芸術団体を県内の小中学校に派遣している。奄美大島では今回、同校と大和中学校で公演した。

 

鑑賞会は2部構成。第1部では声楽家らが季節の童謡メドレーや県出身の歌手、AIさんの「アルデバラン」など計7曲を歌った。ソプラノからバリトンまでの幅広い声の種類についても説明し、それぞれソロ歌唱も披露した。

 

第2部ではオペラ「ヘンゼルとグレーテル」を上演。ステージでは各場面ごとに躍動感あふれる歌や踊りが繰り広げられ、児童らは熱心に見入っていた。

 

最後は演者らがサプライズで同校の校歌を歌い、児童らは大きな拍手を送った。児童代表であいさつした5年生の斉藤佑君(10)は「すごいと思ったのは高い声や低い声が体育館中に響いたことです。今日はありがとうございました」と感謝を伝えた。

 

同協会事務局長でバリトン担当の池水成孝さん(65)は「子どもたちの目がとっても輝いているのが見えて歌いやすかった。心の底から歌うことの楽しさを感じてもらえれば」と語った。