環境考えるきっかけに 瀬戸内町で海のワークショップ

2022年07月31日

子ども・教育

節子海岸で磯の生き物を観察する子どもたち=30日、瀬戸内町節子

瀬戸内町節子の廃校を活用した農園「ロビンソンファーム」で30日、子どもたちを対象とした海のワークショップ「そもそも”うみ”ってなんで守らなきゃいけないの?」が開かれた。未就学児から小学生の計11人が参加。海の環境に関する講話や海岸探索があり、子どもたちは磯の生き物観察を通して自然に親しんだ。

 

せとうちんちゅネットワーク(髙野良裕代表)の主催。子どもたちがSDGs(持続可能な開発目標)について考えるきっかけづくりとして開催し、独立行政法人環境再生保全機構の地球環境基金から助成を受けた。講師は水産学博士の久門朋子さん(49)、ウミガメ調査員の水野康次郎さん(45)らが務めた。

 

ワークショップでは、久門さんが節子海岸に生息する生き物を紹介。水野さんはウミガメの種類や産卵の様子、ウミガメがすみやすい海などについて説明し「まずは環境について知り、考えてみよう」と呼び掛けた。

講話後は節子海岸に移動し、砂浜、転石(河川から移動した石)、岩場の3カ所を探索した。子どもたちは石の裏や岩の下に隠れたカニや貝、ウツボなどを器用に捕まえ、20種類以上の生き物を観察。講師らに気になったことを質問するなど、興味津々な様子で磯の生き物との触れ合いを楽しんだ。

 

古仁屋小5年の岡本柚さん(10)は「初めて見る生き物がいて楽しかった。自然がないと自分たちも暮らせない。海や森の気持ちになって自然を大切にしたい」と笑顔で話した。