住民の願い込め、七夕飾り設置 名瀬の新川ふれあい館

2022年08月03日

地域

新川ふれあい館に設置された、地域住民の願いを込めた七夕飾り=2日、奄美市名瀬

奄美地区地域支え合い協議体と新川ふれあい館運営協議会(奈良博光会長)は2日、地域住民の願いを込めた10本の七夕飾りを、奄美市名瀬安勝町の新川ふれあい館に設置した。地域の子どもたちなどから集めた約700人分の短冊が風に揺れ、周辺を華やかに彩っている。

 

新型コロナウイルスの収束を願うとともに、地域住民の交流を促すため2020年から始めた取り組み。七夕飾りの制作には、地域の小中学校や福祉施設などが協力した。集まった短冊や装飾は、同協議体メンバーらが奄美地区8町(石橋、安勝、久里、古田、小俣、真名津、春日、平田)ごとに飾り付けた。

 

七夕飾りには「コロナが早く収まりますように」「戦争がなくなりますように」など、健康や平和を願う短冊が目立った。大島高校野球部が春の甲子園出場を果たした今年は「運動神経が上がりますように」「県大会で優勝!」などスポーツ関連の願い事も多く見られた。

 

同協議体代表の重井英二さん(67)は「本当は子どもたちも一緒に飾り付けができれば良かったが、コロナでなかなか人を集められない。状況が落ち着いてから地域で七夕をお祝いできれば。皆の願い事をぜひ見に来てほしい」と話した。