多世代つなぐよりどころに ツギノバのentakuが開所 「子ども第三の居場所」に期待 知名町

2023年02月02日

地域

開所した「子ども第三の居場所」としてのコミュニティースペース「entaku」=1月31日、知名町

【沖永良部総局】知名町と連携する一般社団法人ツギノバ(北海道、大久保昌宏代表理事)が「子ども第三の居場所」として整備したコミュニティースぺース「entaku(エンタク)」の開所式が1月31日、知名町フローラル館地下1階の同所であった。スタッフ、町、関係団体などから約30人が出席。オープンを祝い、島内外、多世代をつなぐよりどころとなることを期待した。

 

日本財団が全国に広げている「子ども第三の居場所」事業の助成を受け、空き店舗を改修した。同事業による施設開設は県内で4カ所目、うち沖永良部島内で3カ所目。

 

entakuは大久保代表理事(43)を含めスタッフ15人。うち地元から高校生を含む8人を採用した。子どもを中心にしつつ、カフェ、コワーキングスペース(さまざまな職種、所属の人が作業場を共有する)機能を備え、老若男女問わず、複数世代の交流拠点、島内外をつなぐハブ(中心)としての場を目指す。

 

開所式で、大久保代表理事は「進学や就職でいずれは島を出ていく子どもたちが自立した大人として島に戻って来られるよう、寄り添える場所、コミュニティーをここで創出、運営していくことができないか。訪れた人たちがこの場を囲んでたくさんの縁が生まれ、またそれが未来につないでいける縁になってほしい」と思いを語った。

 

今井力夫町長は同所以外にも町内に子育て支援施設が整いつつあることに触れ、「子育て支援が点ではなく面として広がることは、地方創生にも関わってくると思う。島おこしの離島モデルになることを期待する」とあいさつした。

 

営業時間は午前9時~午後10時(水曜定休)。今後は無料で小中学生が食事できるオープンキッチン(子ども食堂)や、地域住民が参加できるイベントの開催も予定している。