文化体験で相互理解深める カリブ共同体から12人来島 与論町・茶花小

2023年02月02日

子ども・教育

輪になって与論音頭を踊る交流事業参加者=1月30日、与論町の茶花小

【沖永良部総局】日本国際協力センター(JICE、本部・東京都新宿区)のJuntos!!(フントス)中南米対日理解促進交流プログラムは1月28~30日、与論町であった。カリブ共同体(CARICOM)加盟国から11カ国12人が来島。文化体験や島民との交流を通して相互の理解を深めた。

 

プログラムは中南米地域33カ国を対象とした交流事業。29日は草木染めや三線の文化体験、ボランティアグループ「海謝美」とのごみ拾い活動、ごみ処理施設視察などを行った。

 

30日は茶花小を訪問し、4年生児童26人と交流した。同校児童がパーランクー(手持ちの片張り太鼓)によるエイサーで歓迎した後、3グループに分かれて自己紹介や質問タイムを設けた。児童から「与論の海はどうですか」と質問があり、トリニダード・トバゴ共和国のリシュマさん(41)は「与論はカリブ海の島々と似ていて家に戻ったような気持ちになれてよかった」と答えていた。

 

カリブ地域の歌とダンスを楽しんだ後、参加者全員で輪になり、「与論音頭」を踊った。

 

児童を代表して藤本ひなたさんが「今まで外国の方と交流する機会がなく、今日皆さんと交流できてとてもうれしかった」と礼の言葉を述べたのに対し、ジャマイカのラーモンさん(25)は通訳を介して「今日は一緒に話し、たくさん質問してもらった。ぜひ学校でたくさん頑張って勉強してくださいね。ありがとうございました」と返した。