「点字ブロック」理解呼び掛け 視覚障がい者福祉協が点検ウオーキング 沖永良部島

2025年03月19日

地域

点字ブロックを確認しながら歩く参加者=18日、知名町

3月18日の「点字ブロック(視覚障がい者誘導用ブロック)の日」に合わせた点字ブロック点検・ウオーキング(沖永良部視覚障がい者福祉協会主催)が同日、知名町の市街地で開催された。同福祉協会会員8人が参加。歩きながら点字ブロックの有無や不良箇所などを確認し、地域住民らに点字ブロックの役割を訴えた。

 

昨年の和泊町での開催に続き2回目。知名町保健福祉課の職員3人が同行した。

 

参加者は知名町役場新庁舎を出発。点字ブロックや歩道、横断歩道の有無、段差、障害物などを確認しながら旧役場まで約1時間かけて歩いた。途中、通行人や道路沿いの店舗などにチラシを配り、点字ブロックへの理解を呼び掛けた。

 

点検後、参加者からは「点字ブロックが途切れている所やスーパー前の車の往来が多い所は不安を感じた」「下校途中の小学生が興味を持ってくれたのはうれしかった。未来につながること」などの感想があった。

 

同福祉協会の西村富明会長(77)は「活動を通して、健常者が障がい者に思いやりの気持ちを持って接し、障がい者が外に出やすい環境づくりを呼び掛けたい」と話した。

 

点字ブロックの日は1967年の同日、岡山県内に世界で初めて敷設されたのにちなみ、その安全性確保や発展を目指すことを目的に制定された。