関西の児童生徒らがキャンプ 地元の子どもたちと交流も 瀬戸内町
2025年04月02日
子ども・教育

関西の児童生徒らがキャンプ 地元の子どもたちと交流も 瀬戸内町
野外活動を通じた青少年教育に取り組む京都府の民間団体「K+キッズ商会」(小谷尚江代表)は3月26~31日、奄美大島で恒例のキャンプを行った。関西を中心に小学4~中学3年生の9人が参加。瀬戸内町蘇刈のヤドリ浜に滞在し、自然体験や地元の子どもたちとの交流を楽しんだ。
キャンプは2009年から奄美で開催。小谷代表の知人が当時瀬戸内町に居住していた縁がきっかけで始まった。新型コロナウイルス禍は中止しており、昨年5年ぶりに再開した。
参加した児童生徒たちはヤドリ浜で野外のキャンプや自炊を体験。あいにくの雨天だったが、快適に過ごせるよう知恵を絞り、互いに助け合いながら共同生活を送った。
28日には古仁屋小学校で同校の児童たちとドッジボールや鬼ごっこなどゲームをして交流。一緒にお弁当を食べて親睦を深めた。 夕方からは、ヤドリ浜で地元の子どもたちを招いたお祭りを開いた。嘉鉄集落や油井集落などから小中高生や保護者ら十数人が訪れ、島唄や太鼓の演奏を披露。キャンプに参加した児童生徒たちは関西風の食べ物を振る舞い、文化交流を楽しんだ。
今回は9人中7人が昨年に続き参加。初めて参加した小学4年の樋口天真さん(10)と照喜納ふたばさん(同)は「釣りをして1匹釣れた魚を塩焼きにして食べた。おいしかった」「天気が悪くても海がすごくきれいだった。いろんなお友達と遊べて楽しかった」と話した。
引率者3人のうち、京都大学工学部1年の今村水音(みなと)さん(19)は、小学5年生と中学2年生の時にキャンプに参加。「スタッフというよりは、子どもたちと一緒になって遊んだ。以前来た時は海に入って南の島を体感したが、今回は雨続きで陸の部分も楽しむことができた」と笑顔を見せた。
小谷代表は「子どもたちの助け合いが目に見えて分かり、交流後も生き生きとしていた。奄美の手付かずの自然を体験できるヤドリ浜の環境も良かった」と目を細めた。