観光客入り込みに期待 きょうから大型連休 奄美群島

2025年04月26日

社会・経済 

大型連休の始まりに向け、電話での問い合わせに対応するホテルスタッフ=24日、天城町のホテル「サンセットリゾート」

ゴールデンウイーク(GW)が26日、スタートした。29日の「昭和の日」までは飛び石型の連休となるが、30日から3日間の平日を挟んで5月3日の「憲法記念日」から始まる後半は4連休となる。平日に休みを取れば、最長11連休にすることも可能だ。多くの観光客の来島に期待が高まる中、奄美群島の観光施設などでは連休入りを前に、関係者が受け入れ準備を急ピッチで進めた。ホテルやレンタカー業者からは「連休中の予約は好調」との声が聞かれた。群島内では、海開きや子ども向けの催しなど多彩なイベントが計画されている。

 

天城町与名間のホテル「サンセットリゾート」によると、大型連休中は予約でほぼ満室。県外からの常連客の他、徳之島島内で開かれるスポーツ大会参加者の予約も多いという。同ホテルの宮田正行社長(50)は「連休明けすぐに宿泊学習で利用する団体予約も入っているため気は抜けない」と話した。

 

奄美市笠利町の奄美空港近くにある「あまみ空港前レンタカー」の森秀幸店長は「連休期間中は予約で満車の予定。車が出たり入ったりで忙しくなりそう」と予想する。一方、他店のスタッフは「思ったほどの予約はなく、他店との価格差が原因かもしれない」「予約率は60%ほどで例年並み。短期利用の予約が多い印象」「コロナ後に一度増えたがそこから少し減った。近年、レンタカー店が増えているのが一因だと思う」と見方はさまざまだった。

 

同市住用町の「黒潮の森マングローブパーク」では、カヌー体験の予約状況がコロナ禍以前のピークに比べると、やや少なめ。施設を運営するマングローブ公社の川内正貴事業課長(47)は「今年の大型連休は平日を間に挟むためか、ツアーなどの予約は平年よりも伸び悩んでいる印象。ただし、連休中は直接訪れる個人客も多いので期待したい。こどもの日(5月5日)は、カヌー体験の割り引きもあるため、地元の子どもたちにも足を運んでもらえたら」と語った。