過去最多190人が出走 総合1位は椛島さん 第11回喜界島マラソン大会
2025年04月14日
スポーツ

一斉にスタートする選手たち=13日、喜界町自然休養村管理センター前
第11回東経130度喜界島マラソン(同実行委員会主催)は13日、喜界町自然休養村管理センター前を発着点に、喜界島を一周するフルマラソンコース(42・195キロ)であった。島内外から過去最多の190人が出走。強い風や雨が交じるあいにくの荒天となったが、選手たちは島民の温かい声援を力に変え、自然豊かな喜界路を思い思いのペースで駆け抜けた。総合1位はベトナム在住の椛島賢斗さん(27)でタイムは2時間37分59秒だった。
大会は喜界島の魅力発信や交流人口の拡大などを目的として2014年に始まった。参加者も年々増えており、「目指せ!日本ジオパーク認定」と銘打った今大会には、島外から131人が参加した。
選手は午前8時の号砲に合わせて勢いよくスタート。海岸線や農道に設定されたコースを風景も楽しみながら走った。
コース上には17カ所の給水ポイントが設けられ、ボランティアスタッフらが、スポーツドリンクや黒砂糖を渡したり、声援を送ったりして選手の走りを後押し。各集落でも住民が沿道に出て、拍手と声援でランナーを激励した。

1着でテープを切る椛島賢斗さん=13日、喜界町自然休養村管理センター前
総合1位の椛島さんは2年ぶり2回目の出場で、23年までの約2年間、喜界島に住んでいた。椛島さんは「お世話になった島の人たちに元気な姿を見せたいと思い、優勝を目指してベトナムでも練習を頑張っていた。たくさんの声援が力になり、いい結果につながった」と喜んだ。
大会実行委によると、179人が時間内に完走した。午後6時からは同センターで打ち上げパーティーも開催され、盛り上がった。
男女別上位3人は次の通り。(敬称略)
▽男子 ①椛島賢斗②菊永一人(山口県)2時間51分39秒③髙田剛志(熊本県)2時間56分20秒▽女子 ①相良沙織(鹿児島市)3時間36分1秒②川口麻衣(喜界町)3時間58分16秒③新原みきよ(奄美市)4時間5分28秒