キビ搬入量6万6千トン 搬入終了は1カ月遅れ 生和糖業
2025年04月26日
社会・経済

原料キビの搬入が終了した生和糖業=25日、喜界町
喜界町の生和糖業は25日、2024~25年期(24年産)の原料サトウキビ搬入を終了した。搬入量は前期比8983トン減の6万6655トンで、平均甘しゃ糖度は前期比0・56度低い15・66度。鹿児島県と沖縄県の製糖工場から製糖副産物の糖蜜を回収する取引業者が契約する輸送船故障の影響などもあり、搬入終了は当初計画(3月25日)より1カ月遅れた。同社は次年産の収量に影響が出ないよう、増産対策を進めている。
生和糖業は今期、昨年12月18日に原料キビ搬入を開始。業者が糖蜜を回収するまでの操業調整で、1月に2日間、2月に5日間、3月に8日間の計15日間操業を停止した。収穫面積は1320ヘクタール(前期実績比38ヘクタール減)、機械収穫率は98・47%(同0・02ポイント減)だった。
甘しゃ糖度は最高19・8度(前期実績比0・6度減)、最低10・8度(同0・3度増)。基準糖度帯(13・1~14・3度)は全体の8・1%。14・4度以上は91・2%、13・0度以下は0・7%となった。
今期の生育について同社担当者は「収穫面積の減少や昨年8月末の台風被害で搬入量は減少した。2、3月の寒さが残っていたことで、糖度が落ちることがなかった」と分析。
糖蜜船の故障に伴う2、3月の操業停止期間には、株出し管理と春植えを推進するなど、次年産の増産対策に努めており「春植え面積の増加と株出しの適期管理の効果で、来期の収量に期待したい」としている。