子どもたちに「ブラボー」 サッカー日本代表の森保監督が熱血指導 奄美市笠利町

2025年04月28日

スポーツ

地元の中学生を直接指導するサッカー男子日本代表の森保一監督=27日、奄美市笠利町の太陽が丘総合運動公園陸上競技場

サッカー男子日本代表の森保一監督が27日、奄美大島を訪れ、奄美市笠利町の太陽が丘総合運動公園陸上競技場で奄美大島と喜界島から集まった中学生約120人を直接指導した。子どもたちのプレーに対し「ブラボー(称賛の意を込めた掛け声)」と何度も声を張り上げ鼓舞する場面も。森保監督は「サッカーに限らず夢に向かってチャレンジしてほしい。自分が一番だと思って、とにかくサッカーを楽しんでほしい」と熱いエールを送った。

 

会場入りした森保監督は「きょうは日本代表の候補を探しに来ました」と子どもたちに笑顔で声を掛けた。約30分間、ミニゲームでプレーする子どもたちを見守った後、「サッカーは歩いてやるスポーツじゃない。ボールを取りに行くスポーツだ」と真剣な表情で訴えた。

 

その後、次第に緊張がほぐれ、思い切りプレーを楽しむ子どもたちに森保監督は「ブラボー、ブラーボー。良いチャレンジ。ボールが動いたらポジションを変える」などとアドバイスした。

 

指導後、報道陣の取材に応じた森保監督は「日焼けをしていたり、チーム一丸となって戦っていたりする姿を見て、日ごろからサッカーを元気に頑張っていることがうかがえた」と奄美の子どもたちの印象を語った。

 

ミニゲームでMVPに輝いた上田菜の花さん(朝日中3年)は「素晴らしい選手たちをまとめている人だけあって、サッカーに対する視野の広さや経験の深さを感じた。MVPに選ばれてびっくりしたけどうれしかった。きょうの経験を生かしてサッカーを楽しんでいきたい」と話した。

 

森保監督が数年前に知人とプライベートで奄美大島を訪れたことが縁で、今回の来島は実現した。27日は「奄美大島の未来を担う子どもたちへ」のテーマで、安田壮平奄美市長との「公開特別対談」もあった。