2017回顧㊥宇検村制100周年祝う

2017年12月29日

政治・行政

■衆院選
 解散に伴う衆院総選挙が10月22日あり、奄美群島を含む鹿児島2区は自民前職の金子万寿夫氏が希望、無所属、共産の新人3候補を退け、3回目の当選を決めた。2区投票率は56・10%で自共一騎打ちだった前回を6・86ポイント上回った。
 2区は9月28日の衆院解散を挟んで駆け込みの立候補表明が相次いだ。県内唯一の女性候補齋藤佳代氏は小池百合子東京都知事が立ち上げた希望の党から立候補。大島郡区選出県議だった林健二氏は議員辞職し、自民を離党して立候補。さらに元衆院議員徳田毅氏が林氏を支援するなど注目を集めたが、結果は金子氏の圧勝だった。
 県内小選挙区1減を含む改正公選法施行後初の衆院選で、自民が3議席、立憲民主が1議席を獲得。1区では当選13回の保岡興治氏が公示2日前の10月8日、病気療養のため立候補見送りと政界引退を表明した。後継として公設秘書の長男が自民公認で立候補したが落選した。
■宇検村
 村制施行100周年を迎えた宇検村。11月に100周年記念式典が開かれ、村総合体育館に村民や来賓、関係者ら約800人が詰め掛けた。卓球の福原愛さん、大相撲の貴乃花親方ら来村した著名人から祝いのビデオメッセージも届けられた。記念事業として同村の歴史をまとめた宇検村誌―自然・通史編―を刊行。村のイメージキャラクター「ウーケン」も誕生するなど村を挙げて節目を祝う一年となった。
 阿室校区活性化対策委員会(後藤恭子代表)が2017年度の農林水産祭むらづくり部門で最高賞の「天皇杯」に輝いた。同委員会は阿室小中学校が存続の危機に直面したのを受け09年に設立。親子山村留学によるI・Uターン者受け入れなど、校区一体での取り組みが評価された。受賞報告会、祝賀会には校区内の老若男女約70人が集い、村100年の節目に花を添える形となった受賞の喜びを分かち合った。

祝賀会で天皇杯受賞を喜ぶ宇検村阿室校区の住民たち=12月10日、平田集落公民館

祝賀会で天皇杯受賞を喜ぶ宇検村阿室校区の住民たち=12月10日、平田集落公民館