漂着軽石、収束遠く 5日間で85㌧を回収 徳之島町

町と徳之島地区消防組合の職員が参加した軽石の回収作業=徳之島町母間の池間海岸

 小笠原諸島の海底火山から噴き出したとみられる大量の軽石が奄美群島各地に流れ着いている問題で、町職員らによる回収に着手した徳之島町は、5日間で約85㌧の軽石を回収した。だが参加した職員からは「まだ沖に漂っている軽石もあり、回収できたのは1割ほど」との声もあり、収束にはほど遠い状況とみられる。

 

 徳之島では10月18日までに全域の海岸で軽石の漂着を確認。特に太平洋に面する徳之島町の中部から北部の海岸に大量に漂着しており、漁港や漁船が使用不能になるなど影響が出ている。

 

 徳之島町は8日から12日まで職員を動員し軽石を回収。徳之島地区消防組合の職員も加わり5日間で延べ250人が参加して同町の南川漁港、井之川漁港の2カ所を中心に作業に当たった。

 

 作業場所は主に重機やトラックが立ち入れない海岸だったため、スコップやくまでなどを用いた人力作業が中心。職員らは集めた軽石を土のう袋に詰めてトラックまで運ぶ作業にも追われた。

 

 町総務課財産管理係の井川博史主幹(39)は「漁港や周辺の海岸に限定したため着手できたのはほんの一部。ボランティアなどに呼び掛けて町を挙げた人海戦術を、長期間続ける必要がある」と話した。