奄美で珍しい「ユウゼン」確認 日本固有のチョウチョウウオ 喜界島の依田さん

2018年08月17日

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 喜界島沖で15日、ダイビングインストラクターの依田純一さん(63)=喜界町荒木=がチョウチョウウオの仲間のユウゼンを見つけ、撮影に成功した=写真。奄美海域では珍しく、依田さんは「ここにはいないと思っていた。本当にびっくり」と驚いていた。

 

 ユウゼンは小笠原諸島や伊豆諸島、高知、沖縄などの限られた地域に分布する日本の固有種。全長約15センチ。黒っぽい体に多数の白い斑点があり、ひれの先が黄色い。鮮やかな模様が和服の友禅に似ていることが和名の由来。

 

 依田さんは同島でのダイバー歴24年。15日午前11時ごろ、池治沖約500メートル、水深18メートルの人工漁礁付近で同種を見つけた。全長約3センチほどで、幼魚とみられる。「喜界で初めて見た。(沖縄で生息する)南大東島から流れ付いたのではないか」(依田さん)