干潟の青い宝石 ミナミコメツキガニ
2018年11月16日
奄美市住用町の干潟で、青い甲羅の光沢が鮮やかなミナミコメツキガニが見られる季節を迎えた。潮が引いた砂の中から姿を現し、食事をしながら群れで移動する。カニは横に歩くものが多いが、前に歩くのが特徴。水際で日差しを浴びて輝く姿は宝石のようだ。
種子島以南に生息。甲幅約1センチ。秋の深まりとともに甲羅の青色が増すという。プランクトンなどを求めて、はさみを交互に動かして泥を口に運ぶしぐさが「米つき」に見えることが名前の由来とされる。人間や天敵の鳥が近づくと、体をねじらせて一瞬で泥の中に潜り込む。