サシバなど17種確認 奄美市笠利町「望楼台」で探鳥会

2022年04月12日

   NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)主催の探鳥会が10日、奄美市笠利町佐仁の高台にある「望楼台」であった。千葉、京都、熊本など島外も含め24人が参加。曇り空で天候には恵まれなかったものの、北への渡りの季節を迎えたサシバなど17種の野鳥を確認した。

 

参加者は見晴らしの良い高台に上がり、カメラを構えたり、双眼鏡をのぞき込んだりして、思い思いに観察を楽しんだ。野鳥のさえずりにも耳を傾けた。

 

観察できたのは、今回の探鳥会のお目当てでもあったサシバをはじめ、リュウキュウサンショウクイ、ルリカケス、ハイタカ、ズアカアオバトなど。

 

また鳥類の渡りの実態や、生態を明らかにすることなどを目的とした標識調査で、一時的に捕獲したアカヒゲも間近で観察。その後、放鳥した。

 

鳥飼会長は「奄美大島は前日まで晴れの日が続き、その間に多くの渡り鳥が北へ渡った。きょうから曇り空で、観察のタイミングとしてはやや不運だった。次の晴れの日などにはまた、多くの渡り鳥を観察できるだろう」と話した。

 

千葉県から参加した愛鳥家の吉木務さん(51)は「高台に上がると美しい海も一望でき、南国らしさを感じる気持ちのいい探鳥会だった」と笑顔で話した。